別名、復興刈りとも言われている震災刈り(しんさいがり)が今でも流行っています。
大正の末期にあった、関東大震災直後の復興作業をする男達に流行した髪型です。あの当時七三分けできっちりと分ける髪型が多かったのですが、復興のため忙しい建設をする人たちが簡単に分けられるように考えられたのが震災刈りです。
左右のどちらかを極端に短く刈り上げることで、クシでサッと梳かすだけで七三分けができてしまうので、時間のない人にはうってつけの髪型だったわけですね。その髪型が、活動的で、震災後
の立ち直りとか復興を感じさせたことから、震災刈りと呼ばれたそうです。
震災刈りはこうすべきだという決まりはありません。七三といってますが、八二でも六四でもかまわないのです。
最近の震災刈りは、昔と違って、自由というか、かなり変形的なものも多くなっています。短い七三分けスタイルが震災刈りというニュアンスでしょうか。
分け目のところにラインを入れたり、後ろの髪(ネープ)を長く残したりの方もいます。
サッカーの牧野さんは本当の意味での震災刈りではないのですが、七三わけでカッコイイですよね。この写真のように、ツーブロックにしている方も増えています。
子ども(キッズ)しんさいがり『震災刈り』
子どもがしんさいがり『震災刈り』に挑戦してみました。
スポーツ刈りから伸ばしはじめて、まだトップの長さは短いけれど、震災刈りをやってみました。
バリカンは3mmを入れました。
子どもだけでなく、大人の震災刈りでも分け目の後ろ、渦の部分の髪の流れが悪いので、この部分はセットで寝かせなくてはなりません。
どちらかというと、ピッタリと寝かすスタイルなので、グリースを付けるといいでしょう。クセが強くて、どうしても浮いてしまう人はアイパーを掛ける人もいます。左わけの場合短い刈り上げの右側は右に流したいのですが、左に向いてしまう人がほとんどです。渦で毛流がアチラコチラ向いてるのは大変ですよね。
そういう方はアイパーをオススメします。あまりぺったんこもチョット嫌だなという方は楕円形のアイロンで自然に方向付けをすることも可能です。
左の震災刈りが昔ながらのスタイルですね。アイパーをかけると、もっと綺麗なながれとペッタンコに寝かせることができます。実は白髪が多い方で白髪染めで黒色にし、アイパーで抑えると奥様が「海苔みたい」と言って笑ってたのですが、それがまた結構似合ってるんですよね(^○^)
さて、比較的若い方の場合は、右の画像のようにふんわりとさせる方もいます。クセが悪いので、ふんわりと流れをつけるためにアイロンパーマをかけるとセットが楽ですよ。
しんさいがりの説には他にもいくつかあります。
しんさいがり=心斎刈り
始まりは大阪の心斎橋あたりから流行り始まった髪型という説。震災ではなく心斎というわけですね。
さらに広島からとかいうように色々な説があるようですが、やはり関東大震災後の復興に関係した震災刈りが本当だと思いますね。
お客様に聞くと、しんさいがりとは、そういったところから名付けられたということは知らない方がほとんどでした。震災刈りとはどんな髪型なのかも知らずに、震災刈りをしようというお客様もいましたからね^^;